木に親しみ、木を活かし、木と共に生きていく「木育」の活動を、多くの人に知ってもってもらうための木育サミッ ト。今回は過去のサミット開催の実績をもとに、より多くの登壇者、より多くの社会的立場から木育に関する取り 組みをご紹介いただきます。木育を更に広めていくためのヒントをつかむ機会とし、また日本各地で木育に取り組 む方々に一堂に会してもらうことで、木育の活動を行う人たちのネットワークを強化していくきっかけにしたいと 思います。
「木」を活用した子育て・子育ち環境を整備し、子どもをはじめとするすべての人たちが、木のぬくもりを感じながら、楽しく豊かに暮ら していけることができるようにしていく取組のこと。子育てサロンの木質化・木育化や、誕生祝い品に木製玩具をプレゼントする事業な ど、今、全国各地で地域材を活用した「木育」の取組が始まっています。特に本年度は企業と自治体の木育コラボレーションの実現に向け た「お見合い」を積極的に推進中です。
東京おもちゃ美術館と「ウッドスタート宣言書」を交わした自 治体及び企業・団体の数です※。行政、企業などさまざまな枠組 みを超え、ウッドスタートの輪が広がっていきます。
今年度日本中に支給された誕生祝い品の数です。赤ちゃんに 新しく届いた木のおもちゃが生み出した笑顔の数は、さらに 2倍、3倍と大きな数を産み出しています。
ウッドスタート宣言市区町村
北海道雨竜町・秋田県由利本荘市・福島県飯舘村・ 福島県国見町・福島県塙町・ 群馬県上野村・群馬県みなかみ町・埼玉県 秩父市・ 埼玉県ときがわ町・東京都新宿区・東京都檜原村・ 神奈川県小田原市・長野県信濃町・ 長野県塩尻市・ 長野県木曽町・長野県大桑村・富山県氷見市・岐阜県美濃市・岐阜県大野町・ 奈良県吉野町・岡山県西粟倉村・広島県府中市・島根県邑南町・山口県長門市・徳島県那賀町・ 高知県越知町・熊本県小国町・熊本県五木村・熊本県津奈木町・熊本県芦北町・ 宮崎県綾町・ 宮崎県日南市・ 沖縄県国頭村
※2016年11月現在。今後宣言予定の自治体なども含む。
ウッドスタート宣言園・モデル園
めぐみこども園（福井県福井市）・ チューリップ保育園（福井県小浜市）・ やまなみ保育園（福井県小浜市）・美濃保育園（岐阜県美濃市）・ 下牧 保育園（岐阜県美濃市）・ グリーンヒル幼稚園（東京都八王子市）・もあなキッズ自然楽校（神奈川県横浜市）、七海保育園（東京都中野区）
ウッドスタート宣言企業
（株）良品計画 ・（株）内田洋行 ・ タマホーム（株）・サクセスホールディングス（株）・（株）こうゆう 花まる学習会・（株）長谷萬（株）GRiP'S・ 太田木材（株）・（株）高倉木材・一條ランバー（株）・パルシステム生活協同組合連合会・生活協同組合パルシステム東京生活協同組合パス システム神奈川ゆめコープ・認定NPO法人フローレンス・認定NPO法人NEXTEP・インフォテリア（株）
多田 千尋
認定NPO法人日本グッド・トイ委員会 理事長・東京おもちゃ美術館 館長・当イベント主催者代表
2013年度から開催されている木育サミット。木育の最新情報の発信源であるこの大会を、歴史あ る木材の町、江東区にて開催できることを大変喜ばしく思います。くらしの中に、社会の中に木を 取り入れよう運動であるウッドスタートに参画してくださる市町村・企業も一堂に会することは、 木育に大きなエネルギーを与えます。赤ちゃんから始める生涯木育を提唱し、ウッドスタートの 目的を「木を通じた家族応援」であることを明確にいたしました。木を使い、木と遊び、木と触れ合 うことで、森林と暮らしが結びつき、家族がより幸せになっていくことを推進します。さらには、木 育の名の下、市町村と起業が、地方と大消費地が、そして、NPOと行政が結びつくといった、連携や 協働も加速度を付けて進みつつあります。そのサポーターが結集し、知恵比べをしていくことは、 サミットの名に相応しい集いとなります。多くの方々のご参加を期待しております。
長谷川 泰治
株式会社長谷川萬治商店代表取締役副社長・当イベント実行委員長
第４回木育サミットが江東区で開催されることになり、大変光栄に思っております。江東区の木の 歴史は、元禄14年(1701年)に貯木場を木場に創設したことから始まります。区内を縦横に走る河 川もその昔は木材を運ぶために利用され、材木問屋がひしめき合い豊かな文化を築きました。新木 場に移転後の現在も多くの木材が新木場を通り国内に流通しています。江戸時代から続く木の文化 の発信地であり、世界有数の木材の流通機能をもつ江東区に、全国の木育関係者が集まり、有意義な 情報交換が行われ、木育が全世界に拡がりを見せるような機会になればと願っております。多くの 皆様のご来場を心からお待ちしております。
山﨑 孝明
江東区長
「第４回木育サミット」が、本区で開催されますことを大変嬉しく思います。本区は、江戸の木場から 現在の新木場まで木材の歴史あるまちとして栄えています。民俗文化財「木場の角乗」の妙技をご覧 になられた方もおられると思います。また、本区は木材を積極的に利用するために「公共建築物等に おける木材利用推進方針」を策定し目標数値を掲げ推進しており、現在建設中の（仮称）第二有明小 中学校では、耐火性に優れ温かみのある「木の学校」を実現するため建物の一部を木構造としていま す。本サミットが、木材の利用促進や木育に資することを期待しますとともに、多くの皆様のご来場 をお待ちしております。
